・急性肝不全は未だに難治性の病態である。近年ウイルス性肝炎からの急性肝不全を発症する患者は減少傾向である一方、自己免疫性急性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎が増加傾向にある。 ・Concanavalin A(Con A)によって自己免疫性急性肝炎に類似した病態を誘発することができる。 ・本申請研究では、Con Aによって引き起こされる急性肝不全モデルに対するSQORの効果を検証する。アデノ随伴ウイルスベクター (AAV)は肝臓に集積することが以前より広く知られており、SQORの過剰発現マウスを作成し、AAV-GFP(コントロール)とAAV-GFP-SQOR(過剰発現)の2群により検討する。