人間を理性的・意識的に思考し生きる存在とする限り、身体として生きる側面は軽んじられてしまう。しかし、人間は周辺に開かれた環境のなかで身体的な存在として様々に影響を蒙りながら生きているのであり、そこには身体による微細な調整に伴う微細な学習と発達が生じている。そうした意識されざる相において生じる人間と環境の相互作用の視点から発達や変容について理論的に検討する。