近年の光学技術の発展などにより、以前は実現が難しかった環境などから孤立し、かつ量子力学に従うような系が実験的にできるようになった。このような系では、長時間時間発展させても熱平衡状態に達しない非エルゴード的な振る舞いが見られる場合があることが明らかになっている。本研究では、非エルゴード性に由来する新たな量子多体現象の探索や、この見つけた現象を実験的に観測するための提案を行う。