生体や細胞組織を培地上で培養を行う研究が現在広く行われている.本研究は自然界や生体内部における環境適応を培地上で理解するため,3Dプリント技術を応用し,培地自体の3次元パターニングに加え,その培地に動き(変形)を可能とするシステムを開発する.外部からの直接的な変形に応答し培地内部の各所に設計に応じた応力を分布させることを目指す.さらには磁場に反応するゲル材料を用い積極的な駆動も可能とする.本研究で目指すものは,すなわち「運動する培地」であり,言ってみれば「ソフトロボット培地」である.このような駆動培地は,ひとつ上位スケールでみた刺激応答を実現する環境となる.