近年、食餌性の植物由来機能性RNAの一種であるmicroRNA(miRNA)が動物体内でも作用する可能性が示され、植物-動物間の界を超えたmiRNAの役割が注目されつつある。そこで本研究では、生体調節作用を有する代表的な食餌性植物のmiRNA発現プロファイルを取得すると共に、その機能制御に関わることが最近明らかになりつつある新規ノンコーディングRNAである環状RNA(circRNA)にも焦点を当て、生体調節作用と連動する特徴的なcircRNA-miRNA-mRNA制御ネットワーク構造の一端を明らかにし、植物-動物間の界を超えた機能性RNAのふるまいの可視化を試みる。