宇宙物体の数や状態を把握する宇宙状況把握は健全な宇宙環境維持に不可欠である.高高度領域に対するSSAは,ライトカーブを用いた宇宙物体の状態推定が有効な手段とされている.しかし,ライトカーブがスカラ観測量であるのに対して,推定する状態変数は物体の軌道,姿勢,形状と光学特性など高次元になる.特に形状と光学特性を推定するためには無数のパラメータを必要とするため,有効な推定手法は未だ確立していない. 本研究は,ライトカーブを用いた未知宇宙物体の形状と光学特性を含む状態推定手法の構築を目的とする.