個々の発育発達を考慮した体格・体力評価法の確立は、学校保健上重要な課題である。特に、体格形成が終盤を迎える思春期後期(高校生)にとって、体格に見合った体力の獲得は将来の健康という観点において重要である。しかしながら、従来の体力評価は体力を過大もしくは過少評価している問題がある。今後、個々の体格を考慮し、かつ教育現場で実用可能な新しい評価法の開発が求められる。本研究は、申請者が事前研究で発表した身体組成カテゴリーモデルの有効性を検証し、体格(身体組成カテゴリー)別の体力・運動能力評価方法を検討する。