SSEは参加、連帯、民主主義、多様性、社会的包摂、持続可能性など市場経済とは反対の価値観に基づき多様な活動が展開されている。これらの価値観はソーシャルワーク専門職のグローバル定義と共通する点が多いが、SSEの日本国内における認知度は高くない。ソーシャルワークは、社会的困窮者などを社会につなげていくという実践の中で、今や就労支援や雇用創出という領域に向き合うことが求められている。この問いに答える一つの方法が社会連帯経済とつながることにあるのではないだろうか。ソーシャルワーク専門職がSSEと連携することを通してSDGsを達成するための有効なアクターとなり、その実現に寄与することが可能となる。