近年、臨床心理学の専門家の社会的ニーズは高まっており、公認心理師や臨床心理士の社 会的貢献への期待は大きい。心理職は、社会的貢献を行う専門家集団として社会的認知を受 け評価されるために、職業倫理を学ぶことが必要とされる。しかし、大学で職業倫理の講義 を受講する機会がある以降、多くの心理職は大切さを認知しつつも実践に関する研修を優先する現状がある。本研究では、心理職の職業倫理教育の在り方について、実態調査を踏まえた上で、主体的・体験的に学ぶ有用な研修プログラムの開発を目的とする。