白血病幹細胞はヒトAMLにおける腫瘍の本体ともいえる少数の細胞である。白血病幹細胞の代謝特性として、ミトコンドリアにおける酸化的リン酸化に対する依存性が知られている。申請者らはこの白血病幹細胞に特異的なミトコンドリア活性化機構を見出している。その一つの機構として、白血病幹細胞自身が細胞レベルでのユニークなアンモニア解毒機構を有しており、このアンモニア解毒機構とミトコンドリアにおける酸化的リン酸化をカップリングさせることで、酸化的リン酸化を強化していることを本研究の遂行により明らかにする。