20世紀東アジアの帝国林業と環境思想 ―近代日本の科学的林業とその「遺産」―
研究課題情報
- 体系的番号
- JP24K00038
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 24K00038
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
-
- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
- 小区分01010:哲学および倫理学関連
- 合同審査対象区分:小区分01010:哲学および倫理学関連、小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
- 研究機関
-
- 京都大学
- 研究期間 (年度)
- 2024-04-01 〜 2027-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 9,750,000 円 (直接経費: 7,500,000 円 間接経費: 2,250,000 円)
研究概要
近代日本がドイツ林学の影響下で展開した「帝国林業」と環境保全的な林政は、日本本国と植民地に強い影響を与えた。帝国日本の各地で、人為的草原や焼畑の否定、人工的な針葉樹林の面的拡大、そしてサステナブルな林業の形成が図られた。本研究は、その思想的基盤となった林学者の環境思想と、帝国日本における彼らの実践、そしてポストコロニアルな「遺産」を検証しつつ、科学―政治―経済―環境の間にある複雑な関係性を議論する。その際、日本本国と植民地を往還した林政官僚・林務官の役割や、植民地における林学指導者と林業教育の組織化、そして戦後の旧植民地で展開した林政と環境思想のあり方に注目する。