チオ硫酸は、ガス状生理活性物質である硫化水素が生体内で代謝されて生じる。チオ硫酸には、生体・臓器・細胞に対する様々な保護効果が報告されているが、その作用メカニズムの解明が進められている。本研究では、抗がん剤による心毒性に対して、チオ硫酸がミトコンドリアを介した細胞保護・心臓保護効果を発揮するかを解明することを目的とする。