日琉諸語における格という文法カテゴリーの検討
研究課題情報
- 体系的番号
- JP20K20704
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 20K20704
- 研究種目
- 挑戦的研究(萌芽)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 中区分2:文学、言語学およびその関連分野
- 研究機関
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- 成城大学
- 研究期間 (年度)
- 2020-07-30 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 6,370,000 円 (直接経費: 4,900,000 円 間接経費: 1,470,000 円)
研究概要
述語の項がハダカであることを「ハダカ格」と称し,抽象的な「格」を認めるかのように言い表されることがある。このことは,述語と項の関係が一律に「格」という文法的手段によって定まるという考えが支配的であることを示している。本研究では,日琉諸語を広く調査・観察し,述語と項の関係を定める手段が多様であることを明らかにする。また,ハダカ現象は格標示の省略ではなく、それに取って代わる手段(語順,有生性効果,無生性,文脈など)があることにより生じていることを確かめる。格という文法カテゴリーにおける文法化の度合いが様々に異なることが予想されるが,この点をふまえ日琉諸語の格カテゴリーについてのモデルを構築する。