太陽光は、無限といってよいエネルギーで、効率よく、水素や有用な化合物へ直接変換できる触媒プロセスは、永続的な人類の発展という観点で、重要である。本研究では直接光エネルギーを化学エネルギーに変換可能という観点から、光触媒に着目し、新しいバイオ光触媒というコンセプトの創出を行う。本研究では、従来の無機光触媒ではバイオ触媒との複合は、バイオ触媒の寿命の観点から不可能と考えられてきた常識に挑戦し、酸化還元対で電荷を伝達することで、酵素を光触媒と組み合わせて、従来は進まないと考えられている多電子系の反応を行うことのできる新規なバイオ光触媒という概念を創出し、新しい学術領域に挑戦する。