注意欠如/多動性障害(ADHD)は、不注意、多動・衝動性を特徴とする神経発達症の一つであり、衝動性の基盤となる実行機能障害の一つに反応抑制障害がある。しかしADHDの反応抑制障害と関連する安静時の脳ネットワークは明らかではない。本研究は成人ADHDの反応抑制障害の基盤となる安静時大域的脳ネットワークを検索することを目的とする。本研究で得られる知見は、ADHDの病態の理解および衝動性をターゲットとした新たな治療法の開発につながる可能性がある。