本研究では電気化学測定を通じ、Li金属と無機固体電解質(SE)の界面近傍で起こる「空孔の発生・拡散・会合」、「空隙の生成・成長・消失」過程に及ぼす静水圧の影響を調べ、解析する。非平衡状態におけるミクロな空隙の動的振る舞いが、マクロな測定値(電流・電圧)に及ぼす影響を理解するための理論を導き、金属とSEから成る固固界面の電極反応速度論を体系化する。本研究の具体的な研究目標は以下の通りである。 <BR> 1)静水圧環境下で電気化学測定を行う実験手法の確立 2)「空孔の発生・拡散・会合」、「空隙の生成・成長・消失」に及ぼす静水圧の影響を定量解析し、LiとSEから成る固固界面の電極反応速度に関する理論式を導出する。