グリア性炎症を惹起するカルシウム結合蛋白による筋萎縮性側索硬化症の発症起源の同定
研究課題情報
- 体系的番号
- JP22K07517 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 22K07517
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分52020:神経内科学関連
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2022-04-01 〜 2025-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 4,160,000 円 (直接経費: 3,200,000 円 間接経費: 960,000 円)
研究概要
筋萎縮性側索硬化症 (ALS)が最初に報告され1世紀が経過したものの、現在も原因不明です。ALSの研究では運動神経が注視されていますが、私達は脊髄の前索と側索を合わせた領域のうち錐体路を除いた部位 (ALFoC)に存在する「びまん性の髄鞘淡明化」という、あまり注目されてこなかった変性所見に着眼し研究を続けました。この結果、ALFoCを走行するカルシウム結合蛋白 (CaBP)含有軸索が活性化ミクログリアにより障害される事が髄鞘淡明化のみならず、運動神経細胞変性と密接に関連している可能性を見いだし国際学会で発表しました。本研究ではこれらの関連性を証明し、同蛋白を標的とする治療法の創出を目指します。