原発性アルドステロン症は、アルドステロン産生腺腫(APA)、特発性アルドステロン症(IHA)、あるいは稀な若年性・難治性PAに分類される。申請者はアルドステロン産生細胞クラスター(APCC)が正常副腎に多発し、APAの発生母地やIHAの病変となりうることを示した。ここでは3つの目的を設定した。目的1ではAPCCを含む小病変に着目してAPAとIHAとをCTと臨床データから鑑別する方法の完成を目指す。目的2ではAPCCに着目したPA病変進展の分子基盤(球状層→APCC→移行病変→APA)を推定する。目的3では若年性・難治性PAの実態調査や遺伝子パネルによる診断法を確立する。