教育研究活動、地域連携等多様な活動の拠点である大学のキャンパスとその施設も健常者のみならず障がいのある学生・教職員や留学生など多様な利用者を擁するとともに、近年では教育研究活動形態の変化やコロナ禍によりそのあり方や環境の質が問われている。本研究は多様性と包摂性を備える社会の構築に向け、重要な拠点と言える大学キャンパスを対象とし、①多様性を受容し包摂性を備える大学キャンパスの評価指標を抽出し評価手法を構築する。また、②この評価結果や改善効果を可視化し計画やデザインに活用可能なキャンパス環境性能評価ツールを構築する。さらに③計画関係者や利用者の評価をもとにツールの有効性を検証することを目的とする。