近年、OECDを始めとする国際機関等において、2030年以降の予測不可能な世界を生き抜くために必要な能力、スキルを含むコンピテンシーの再検討やそれらのコンピテンシーを育成するためのカリキュラムの開発が進められている。日本においても、近年学習指導要領の改訂が行われ、高校教育において、総合的な探究の時間、地歴探究や理数探究等、「探究学習」の導入が進められているものの、その導入状況は学校ごとに異なり、授業実践や評価の課題を抱える学校も少なくない。 本研究ではイギリスを事例に、課題解決型学習の導入をめぐる政策動向、授業実践やそれを担う教員の養成の実態について明らかにし、日本への示唆を得たいと考えている。