断裂により不均質性が高い地下流体の貯留構造を正確に把握し、効果的に利活用・制御することは、重要な工学的テーマである。本研究では、高分解能(露頭スケール)の粒状体モデル実験で生成した模擬フィールドを利用し、貯留構造の調査手法を検証するための1つのアプローチの確立を目指す。 この模擬フィールドでは、調査者は地下構造を知らされずに物理探査、掘削、生産試験を行い、調査結果の妥当性を「答え合わせ」により検証する。本研究では、この一連の模擬フィールド調査を設計・実装する。模擬フィールド調査は、貯留構造の調査手法の検証に新たな視点と尺度を与えると期待される。