内部エネルギーの解放に起因する破砕は余剰燃料が爆発するロケット上段機体だけでなく、充電池が破裂する人工衛星でも発生する。ロケット上段機体の爆発破砕と人工衛星の破裂破砕とでは、発生する破片の物理特性が異なると考えられるが、前者の数学モデルしか存在しない。本研究では人工衛星の縮尺模型を用いて実験・分析することで、発生する破片の物理特性を記述する数学モデルを新たに提案する。さらに、この数学モデルを実際に充電池が破裂した人工衛星に適用し、観測と比較することで数学モデルを改良する。