本研究は、エネルギー効率の高い超伝導技術を利用して、従来の計算方法とは異なる、高性能な機械学習計算基盤の開発を目指し、低消費電力のハードウェア技術、ビットレベルで並列化が可能なアナログ計算機構、そしてゼロ電力で情報を保持できる不揮発性超伝導多値メモリを活用したインメモリ型計算アーキテクチャを統合することで、非常に効率的な機械学習向けハードウェアを実現する。さらに、システムのスケーラビリティ分析、多値論理の応用範囲と将来性の探究、従来デジタル方式に原理的に相性が悪いCMOSアナログ計算機構を新デバイス・新材料でのリビジットなど、数多くの未解明課題を明らかにする。