量子系の動的現象である原子核反応を、コヒーレンス/デコヒーレンスや量子もつれといった、量子系の本質的性質を解き明かす舞台として捉え直す。具体的には、I. 多種多様な原子核反応は、原子核系の「どこを」「どのようなコヒーレンスとともに」“見て”いるのか、II. 核反応現象を引き起こす量子系はどのように「もつれて」いるのかを、それぞれコヒーレンスパラメータとエンタングルメントエントロピーという指標を用いて、定量的かつ系統的に評価する。