GPRC5CはGタンパク質共役型受容体の一つであるが、その機能はほとんど分かっていない。申請者らは、過去にGPRC5Cがマウス味蕾、膵臓、小腸といった、糖の吸収や代謝に関与する臓器に発現していることを報告した。さらに、培養細胞を用いた実験でGPRC5Cが細胞外グルコース濃度の変化に反応を示すことを見出した。本研究では、GPRC5Cによるグルコース感知に着目し、特に摂食(味蕾)、と全身的な糖代謝(膵臓)におけるその役割を探求する。野生型のマウスとGPRC5Cを遺伝的に欠くマウスを用いて、様々な状況下で血糖値動態あ血糖調節に関わるホルモン分泌の変化、および味覚応答や摂食行動の差を分析する。