グループ回想法場面で発揮されている実施者の実践能力

書誌事項

タイトル別名
  • グループ カイソウホウ バメン デ ハッキ サレテ イル ジッシシャ ノ ジッセン ノウリョク
  • Therapists’ approaches during group reminiscence therapy sessions
  • Uchino, Seiko
  • Asakawa, Noriko
  • Hashimoto, Shimako

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抄録

目的:本研究の目的は認知症高齢者を対象に行ったグループ回想法実施場面の録画映像データを観察調査し,グループ回想法場面で発揮されている実施者の実践能力内容を明らかにすることである.研究方法:グループ回想法は高齢者や実施者に了解を得た上でビデオ録画しながら実施した.録画映像データから認知症高齢者に対する実施者の声かけなどの関わりについて得られた観察調査結果から,内容の類似性に基づいて分類しカテゴリ化した.結果:高齢者にわかりやすい情報提供などの【参加した認知症高齢者に配慮した回想法展開能力】,高齢者同士をつなげるなどの【参加高齢者の社会性発揮に配慮する能力】,機能低下へのサポートなどの【個々の参加高齢者の持っている力を引き出す能力】の3 カテゴリが抽出された.考察:実施者は高齢者が戸惑わずに参加できるように配慮し,社会性発揮に力を注ぎ,話しを聴くことに重点を置いて本人の持っている力を引き出しながら機能低下をサポートし,その人らしさを大事にして回想法を実践していることが明らかになった.

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