文系大学生を対象とした統計科学の実践について
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抄録
P(論文)
現在、文部科学省の報告やメディアで理系離れが唱われ、特に文系大学生が数学、その中でも数式を用いた表現に、非常に抵抗感を持っていることが学生を対象としたアンケートでも現れている。このことは、初等教育で数学の一分野として学習する統計科学にも影響し、本来、社会科や理科では資料の整理法として抵抗なく扱われている統計科学に対する学生の意識も苦手感が強くなっている傾向が見られる。しかしながら、データを用いた意志決定や現状把握に関する知識である統計科学は、実社会において重要な分野であり、関連する企業セミナーや研究会なども多く開催されている。また、統計科学の適用する分野は幅広く、データを扱うほとんどの分野で必要とされる知識であるが、学生がもつ強い抵抗感は本来実践的な学問である統計科学の習得に障害となっている。本論文では、2003年度から用いられている高等学校の新指導要領の内容に触れ、初等教育における統計教育の現状を報告し、加えて文系大学生を対象に実施し,た統計教育に関するアンケートの結果を踏まえ、今後の文系大学生に対する統計教育について述べた。
収録刊行物
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- 実践女子大学人間社会学部紀要
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実践女子大学人間社会学部紀要 1 57-66, 2005-03-20
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001201660919680
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- NII書誌ID
- AA12048098
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB