看護師養成のための学士教育課程における地域看護実習プログラムの評価

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タイトル別名
  • Evaluation of “Community Health Nursing Practice Program” in Baccalaureate Nursing Education
  • カンゴシ ヨウセイ ノ タメ ノ ガクシ キョウイク カテイ ニ オケル チイキ カンゴ ジッシュウ プログラム ノ ヒョウカ

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抄録

少子高齢化の進展を背景に、地域包括ケアシステムの構築が求められており、看護師に求められる地域看護能力も変化している。本学の公衆衛生看護学実習Ⅰのプログラムは、看護師教育課程の学生を対象に地域看護能力を付与することを目的に考案し、平成28年度に初めて86名の学生が実習Ⅰを履修した。プログラムの成果と課題を明らかにすることを目的に、学生の実習記録、関係者のアンケートをデータとして分析した。その結果、学生は「保健医療福祉システムにおける看護職及び他職種の役割や機能を説明できる」等の実習目標を達成していることが明らかになった。家庭訪問・地区踏査実習は、地域住民には「地域や健康を振り返る機会になった」、自治体保健師には「住民の新たな側面に対する気づき」が得られるなど、地域の関係者にも良い成果をもたらしていた。課題は、継続的な交流を希望している地域への関わり方を検討すること、実習Ⅰで学生が把握した地域の健康問題をそのままにせず、地区担当保健師や地域関係者とともに解決に取り組めるよう、保健師教育課程の実習Ⅲの内容を検討することである。

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