ミャンマー連邦共和国におけるシニア海外ボランティアとしての作業療法活動

書誌事項

タイトル別名
  • ミャンマー レンポウ キョウワコク ニ オケル シニア カイガイ ボランティア ト シテ ノ サギョウ リョウホウ カツドウ
  • Occupational therapy activities as a senior Japan International Cooperation Agency volunteer in the Republic of the Union of Myanmar
  • Sugawara, Yoko

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説明

JICA シニア海外ボランティアとして2015 年11 月より2017 年10 月までヤンゴン市の国立リハビリテーション病院にて活動した.50 床の国立リハビリテーション病院は1959 年に設立されたミャンマーのリハビリテーション医療の中心的病院である.シニア海外ボランティアの任務は作業療法の実践と理学療法士への作業療法指導であり,脳卒中,脳性麻痺,頚髄損傷,上肢の外傷後後遺症の患者に作業療法を実施し,患者の上肢の機能改善とADL 獲得に対して効果を上げることができた.そして作業療法についての講義を行い,また日本から講師を招聘しリハビリテーション医療に関する研修会を開催し知識の普及に努めた.筆者の在任中,国立リハビリテーション病院にはいくつかの国から支援があり,日本からは国際医療福祉大学,「海外に子供用車いすを送る会」から人材育成や医療機器および用具の贈与があった.ミャンマーで作業療法士の養成教育は始まっておらず,またリハビリテーションの思想と技術が広く浸透していない現状で,今後とも継続的な支援が必要と思われた.

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