地震豪雨時の高速長距離土砂流動現象の解明(APERITIF)プロジェクトの成果
書誌事項
- タイトル別名
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- Achievements of Aerial Prediction of Earthquake and Rain Induced Rapid and Long-Travelling Flow Phenomena (APERITIF) Project
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抄録
都市域の住宅密集地における地震時高速長距離地すべりの危険度評価は世界中の地すべり危険地帯のどこにおいても現在もっとも重要な災害軽減における課題となっている。本報では佐々が代表を務める地震豪雨時の高速長距離土砂流動現象の解明(APERIF)プロジェクトのうち、重要な成果をとりあげ紹介する。具体的には、(1)空中レーザースキャンによる地すべり危険地形の抽出、(2)人工降雨装置を用いた実規模斜面模型による実験、(3)自然斜面における人工降雨による地すべり発生実験、(4)都市化域における地すべり危険度評価と災害危険地区予測、の4課題について紹介する。(4)の試験地は東京近郊の多摩地区の住宅密集地2カ所に設定され、現地調査、地質ボーリング、レーザースキャン型高度計による測量、リングせん断試験など室内実験の結果をあわせたところ、両試験地においてすべり面液状化の可能性があることを示した。本研究において得られた定量的なデータを用いた地盤工学的地すべり運動シミュレーション(RAPID/LS)により、都市域における地すべり危険値予測を街区単位で実現することができた。
収録刊行物
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- 京都大学防災研究所年報. C
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京都大学防災研究所年報. C 48 (C), 31-52, 2005-04-01
京都大学防災研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001201690642944
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- NII書誌ID
- AA11978731
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- ISSN
- 0386412X
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- HANDLE
- 2433/26570
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB