初発の表在性低悪性度の膀胱癌においては, 増殖状態が再発危険因子である

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タイトル別名
  • Proliferative status is a risk index for recurrence in primary superficial (pTa/T1) low-grade urothelial bladder carcinoma

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再発危険因子検索のため, pTa33例とpTl46例の膀胱癌患者にKi-67, c-erbB-2, p53と多薬剤耐性蛋白(MRP)を免疫組織化学的に検討した.その結果, pTl, 広基性, 腫瘍径の大きな腫瘍(>3cm)の再発率は高かった.また, Ki-67, c-erbB-2, p53の過剰発現症例の再発率は, 有意に高かったが, MRP発現と再発とは関連がなかった.多変量解析では, 腫瘍径の大きな腫瘍とKi-67高発現が再発の独立した予後因子であった.腫瘍径が1cm未満の症例の再発は, Ki-67およびp53過剰発現が関連した.Ki-67高発現により, grage2.pTlおよび単発腫瘍において, 再発の高い症例を識別できた.このことより, 増殖関連蛋白を臨床病理因子に加えることにより, 重要な予後を規定する情報となることを示しており, Ki-67高発現が信頼しうる再発予後因子であると考えられた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 49 (11), 649-658, 2003-11

    泌尿器科紀要刊行会

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