血液透析患者におけるHANP濃度(人心房性ナトリウム利尿ペプチド)測定の臨床的意義 : D.W.(ドライウェイト)決定の指標としてのHANP

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タイトル別名
  • Clinical significance of HANP (human atrial natriuretic peptide) in patients on maintenance hemodialysis--HANP as a parameter to determine the dry weight (D.W.)

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説明

1)心不全・高血圧などの血中HANP濃度を上昇せしめる因子がなければ, 血中HANP濃度は腎機能の悪化と相関して高値をとることはない.2)透析患者の血中HANP濃度はいずれも有意に上昇しているが, 年齢, 透析期間とは相関しない.3)透析による除水の量に従って血中HANP濃度は有意に低下する.4)心不全・高血圧などの合併症のない3群G4の透析患者で, CTRが50%以上の者は50%未満の者より透析後でも血中HANP濃度は有意に高かった.透析患者における血中HANP濃度の上昇は循環血液量の増加を反映していると考えられる.従って臨床的には血中HANP濃度は, 透析患者における至適体重(D.W.)を決定するための良い指標となりえることが推定された

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