Complicated Renal Cystに対するCT,MRIによる鑑別診断の比較検討

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タイトル別名
  • Evaluation of complicated renal cyst: a comparison of CT and MR imaging

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嚢胞性腎腫瘤のうち良悪性の鑑別が困難であったcomplicated cyst 12例に対しUS, CT, MRIおよび血管造影検査を施行した.血管造影所見は全例hypovascularもしくはavascular patternを呈し, 診断的価値は低かった.腎細胞癌の検出においてはdynamic studyを含むCT診断が優れていると考えられたが, false positiveとなった症例を5例認めた.MRIは濃度分解能が優れており, 特に出血性嚢胞やmultilocular cystの診断に有用と思われた.しかし現時点ではCTにて悪性を疑われた嚢胞性腫瘤に対しては補助診断としてMRIを施行し, 腎保存手術の適応を考える上で参考にするといった利用方法が望ましいと思われた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 38 (6), 635-640, 1992-06

    泌尿器科紀要刊行会

被引用文献 (5)*注記

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