衛星観測データを基にしたワジ水文モデリングによるナイル川流域の鉄砲洪水シミュレーション

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  • Flash Flooding Simulation Using Hydrological Modeling of Wadi Basins at Nile River Based on Satellite Remote Sensing Data

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抄録

乾燥地において,鉄砲洪水は人間生活や生活基盤に最も甚大な被害を及ぼす災害である.しかし降水の地上観測データが乏しいため,衛星観測データのGSMaPを利用して,エジプト・ナイル川にある複数のワジ流域での鉄砲洪水シミュレーションを行った.そのデータはGPCCの観測データとの比較から統計解析されてきたものである.続いて,2003年2月・2004年12月・2005年4月・2010年1月に起きた4つの鉄砲洪水シミュレーションを水文モデルであるHydro-BEAMで計算した.シミュレーション結果から,短時間で最大ピーク流量に達する鉄砲洪水の顕著な特徴が見て取れる.加えて,流量や降雨の分布結果から,1つのワジ流域から他のワジ流域へ時空間に大きな変動が発生しているのが見える.最終的に鉄砲洪水発生時のワジ流域からナイル川への流出量まで算出している.以上から,ワジ流域の鉄砲洪水を予測する際,GSMaP降水量はHydro-BEAMで使うには大変効果的であると言える。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001202065350144
  • NII書誌ID
    AN00027784
  • ISSN
    0386412X
  • HANDLE
    2433/129361
  • 本文言語コード
    en
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

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