地震波干渉法による西日本の地殻速度構造(1) −表面波群速度の推定−
書誌事項
- タイトル別名
-
- Crustal Velocity Structure in Western Japan Using Seismic Interferometry (1) -Estimation of Surface Wave Group Velocity-
この論文をさがす
抄録
西日本のF-netの観測点で観測されている連続記録に地震波干渉法を適用し,得られた 観測グリーン関数の特徴を調べた。1)観測グリーン関数は周期3秒程度で卓越しており,2 ?15秒の範囲ではっきりとした信号としてとらえられた。2)上下成分同士の観測グリーン 関数の信号部分のparticle motionの特徴は基本モードのレイリー波の特徴を持っていた。 3)観測グリーン関数の群速度を求め,本地域の地殻内の1次元地震波速度構造により得ら れる理論的なレイリー波群速度と比較した。対応はとれているものの,一致しない地域も あった.今後速度構造の地域性との比較を行う必要がある。また,4)観測グリーン関数の 構築には長期間のデータを用いることによってSN比が高くなることがわかった.その解 析の中で季節によってSN比が違う場合があることが示され,その影響についての精査も 必要である。
収録刊行物
-
- 京都大学防災研究所年報. B
-
京都大学防災研究所年報. B 53 (B), 175-180, 2010-06-01
京都大学防災研究所
- Tweet
キーワード
詳細情報
-
- CRID
- 1050001202065353984
-
- NII書誌ID
- AN00027784
-
- ISSN
- 0386412X
-
- HANDLE
- 2433/129411
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB