BPH/OABに対するα1受容体遮断薬の作用機序の検討 (第57回日本泌尿器科学会中部総会)

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the mechanism of ameliorating effect of alpha 1-blocker on storage symptoms associated with benign prostatic hyperplasia
  • BPH/OABに対するα1受容体遮断薬の作用機序の検討
  • BPH OAB ニ タイスル アルファ 1 ジュヨウタイ シャダンヤク ノ サヨウ キジョ ノ ケントウ

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説明

前立腺肥大症(BPH)に伴う過活動膀胱(OAB)症状の発症メカニズムとして膀胱血流に着目し, 代表的α1受容体遮断薬である塩酸タムスロシンによる膀胱血流量の変化を検討した。ラットの外尿道口から膀胱内にポリエチレンカテーテルを挿入し, 近位尿道を絹糸で縛った後カテーテルを抜去して下部尿路閉塞(BOO)モデルを作製した。同時に塩酸タムスロシン溶液で満たした浸透圧ポンプを皮下に埋め込んだ。BOO手術後2週に経口マイクロスフェア法を用いて膀胱血流量を計測した。その結果, 偽手術ラットと比較して, BOOラットでは膀胱血流量の有意な低下を認めた。塩酸タムスロシン持続皮下投与(1μg/kg/h, 2週間)により, BOOラットの膀胱血流量は有意に増加した。塩酸タムスロシンは膀胱血流改善作用によって, 直接的・間接的にBPH/OABを改善している可能性が考えられた。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 54 (6), 453-456, 2008-06

    泌尿器科紀要刊行会

被引用文献 (1)*注記

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