葉酸は神経管閉鎖障害の発生リスクを低減する : 妊婦の認知率・葉酸摂取率(2006年)

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タイトル別名
  • Folic acid reduces the risk of neural tube defects: awareness and folate intake among pregnant women in 2006
  • ヨウサン ワ シンケイカン ヘイサ ショウガイ ノ ハッセイ リスク オ テイゲンスル ニンプ ノ ニンチリツ ヨウサン セッシュリツ 2006ネン

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抄録

2006年に実施した妊婦を対象とする葉酸認知率と, サプリメント摂取率の調査, 食事記録票の分析データを報告した。1251通のアンケート調査を分析した結果, 1)葉酸サプリメントが二分脊椎症を防止することを認識していたのは35%で, 高学歴群と高年齢群はそれぞれの対照群と比較してより多くがこの情報を承知していた。2)情報の入手源はマスメディアまたはインターネットと回答しており, 医療職からとの回答は13%であった。3)葉酸サプリメントの摂取率は認知率よりやや低かったが, アンケートに触発されて17%の妊婦が前向きの回答をしていた。4)86枚の食事記録票の分析では, 妊婦が摂取している葉酸は平均341μg/日で, 厚生労働省が推奨・期待する400μg/日には約60μg/日不足しており, 妊娠期別では妊娠前期が最も低値を示していた。尚, 400μg/日を満す妊婦は18%で, その中の4人はサプリメントも内服していた。不足していた82%のうち, 34%は葉酸サプリメントを内服していた。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 54 (8), 537-542, 2008-08

    泌尿器科紀要刊行会

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