塞栓術が有効であった腎動脈瘤切迫破裂の1例

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書誌事項

タイトル別名
  • A case of ruptured renal artery aneurysm treated effectively by endovascular embolization
  • 症例 塞栓術が有効であった腎動脈瘤切迫破裂の1例
  • ショウレイ ソクセンジュツ ガ ユウコウ デ アッタ ジンドウミャクリュウ セッパク ハレツ ノ 1レイ

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抄録

58歳男.患者は突然の下腹部痛, 冷汗を認め, 疼痛は次第に左側腹部へと変位した.近医で左尿管結石の診断で鎮痛剤を処方されたが, 痛みが持続した.腹部単純CTでは左腎盂に石灰化を伴う直径40mmのmassを認め, 左腎腫瘍が疑われた.一方, 腹部造影CTでは左腎盂に早期に造影されるhigh density areaを認め, 紹介となった.持続する腹痛と腹部CT所見から, 腎動脈瘤切迫破裂と診断し, 緊急腎動脈塞栓術を施行した.動脈瘤頸部に着脱式coil, マイクロコイルを置き, 更に瘤内の血流を根絶するため, フェザータイプのcoil, トルネードマイクロコイルを瘤内部に留置した結果, 術後, 腹部痛は消失し, 合併症もなく経過, 軽快退院となった

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 52 (5), 349-352, 2006-05

    泌尿器科紀要刊行会

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