右腎癌術後20年目に肺転移を来たした1例

書誌事項

タイトル別名
  • Pulmonary metastasis of renal cell carcinoma 20 years after nephrectomy
  • 症例 右腎癌術後20年目に肺転移を来たした1例
  • ショウレイ ウジンガン ジュツゴ 20ネンメ ニ ハイ テンイ オ キタ シタ 1レイ

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説明

70歳男。患者は1985年に右腎癌と診断され、根治的摘除術を施行された。病理組織所見はrenal cell carcinoma 、clear cell type、G1、INFγ、pT2N0MOであった。術1ヵ月後からインターフェロン(IFN)α900万単位の週2回投与を約1年間行い、約5年間経過観察を行ったが再発は認めなかった。その後も検診を受けていたが、胸部写真では異常を指摘されなかった。しかし今回、健康診断で右胸部異常陰影を指摘され、肺癌疑いで他院を受診、右肺中下葉切除を施行された。病理組織検査にて腎癌の肺転移と診断されたため、追加治療のため著者らの施設へ転院となった。20年前の右腎癌と比較した結果、両者ともにclear cell typeで、IFN600 万単位の週3回投与を開始した。微熱を認めたものの、その他の副作用はなく、以後、外来で経過観察となった。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 52 (12), 929-931, 2006-12

    泌尿器科紀要刊行会

被引用文献 (1)*注記

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