尿管鏡による医原性尿管断裂に対して保存的治療が可能であった1例

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タイトル別名
  • Ureteral avulsion: a rare complication of ureteroscopy
  • ニョウカンキョウ ニ ヨル イゲンセイ ニョウカン ダンレツ ニ タイシテ ホゾンテキ チリョウ ガ カノウ デ アッタ 1レイ

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抄録

52歳女。患者は顕微鏡的血尿に対する精査目的で著者らの施設へ受診, 左尿管結石と診断され, 経尿道的尿管結石破砕術が施行された。しかし破砕中, 結石が腎盂にpush upされ, 再度腎盂内で破砕が行われた。そして破砕終了後, 外尿道口には断裂した尿管が確認され, 術後6週目に膀胱鏡が施行された。その結果, 断裂し突出した尿管は壊死に陥りほぼ全て石灰化していた。治療として壊死尿管切除術を施行したところ, 術後, 残石の自然排石がみられ, DIPでは水腎症を認めなかった。以後, 2ヵ月経過の膀胱鏡検査では尿管口は狭窄を認めず, ほぼ正常に修復していた。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 641-644, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

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