チャネル間における価格 : 数量競争のもとでのテリトリー制

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  • チャネルカン ニオケル カカク スウリョウ キョウソウ ノ モト デノ テリトリーセイ
  • Exclusive Territories under Price : Quantity Competition between Channels

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Abstract

本稿では, チャネル間で価格-数量競争が行われている状況において, 生産者がテリトリー制を導入するか否かを検討する。主要な結論は, 生産者が小売業者から(出荷代金に加えて)フランチャイズ料を徴収する場合には, 両生産者はテリトリー制を導入し, 逆にフランチャイズ料を徴収しない場合には, 両生産者はテリトリー制を導入しない, というものである。さらに, フランチャイズ料を徴収するか否かを選択できるのであれば, 両生産者はフランチャイズ料を徴収してテリトリー制を導入する。フランチャイズ料を徴収しない場合にテリトリー制を導入すると二重マージンが生じ, 小売価格が高くなって, 販売量や生産者利潤が減少する。したがって, 生産者はテリトリー制を導入しない。一方, フランチャイズ料を徴収する場合には二重マージンは生じない。この場合に, 市場に複数の小売業者を配した生産者は出荷価格を引き上げる。その結果, かえって販売量が減り, 生産者利潤も減少することになる。

Journal

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 116 (1), 39-57, 2015-06

    大阪市立大学経済学会

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