小泉八雲とちりめん本:『若返りの泉』の成立過程を中心に

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抄録

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第1章 八雲とちりめん本 1-1 ちりめん本に対する八雲の情熱 1-2-1 長谷川武次郎とちりめん本 1-2-2 ちりめん本出版における方向性の違い 1-2-3 八雲のちりめん本へのこだわり 第2章 『若返りの泉』の成立過程について 2-1 「青春の泉」というモチーフ 2-2 出版に向けての明確な展望 2-3 「夏の日の夢」と『若返りの泉』間の本文異同 おわりに 資料編

小泉八雲の再話文学の中には特殊な形態で出版されたものがある。それは、ちりめん本である。八雲のちりめん本は長谷川弘文社から5冊刊行されており、よく知られたものとしては楊枝の妖精が登場する『ちんちん小袴』(Chin Chin Kobakama)が挙げられ、八雲の再話文学を研究するにあたってこれらちりめん本は無視できない重要な作品であるといえる。 本稿では、第1章でまず八雲がちりめん本に惹きつけられ、実際に長谷川弘文社から自身のちりめん本を刊行するまでの経緯について書簡を引用しながら整理し、第2章で『若返りの泉』が成立した過程を明らかにしていく。

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ISSN 2432-8383 ヘルン研究 第4号 富山大学ヘルン(小泉八雲)研究会 2019年3月

ヘルン研究, 4 54-84.(2019)

収録刊行物

  • ヘルン研究

    ヘルン研究 4 54-84, 2019-03-31

    富山大学ヘルン(小泉八雲)研究会

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