「懲罰」の時代のただ中でホームレスの地理を位置づけ直す : ホームレスの地理は崩壊しているのではない、複雑なのだ

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  • ホンヤク 「 チョウバツ 」 ノ ジダイ ノ タダ ナカ デ ホームレス ノ チリ オ イチズケ ナオス : ホームレス ノ チリ ワ ホウカイ シテ イル ノ デワ ナイ 、 フクザツ ナノダ
  • チョウバツ ノ ジダイ ノ タダナカ デ ホームレス ノ チリ オ イチズケ ナオス ホームレス ノ チリ ワ ホウカイ シテイル ノ デワ ナイ フクザツ ナノダ
  • Complexity not Collapse : Recasting the Geographies of Homelessness in a 'Punitive' Age

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Abstract

過去10年のあいだで地理学者によるホームレス研究が急増してきた。その多くはホームレスと、ジェントリフィケーション・都市の再編成・公共空間のポリティクスといった広範なテーマを接合させようという意向のもとで枠づけがなされてきた。そして、それらの諸研究はホームレスに関する議論を主流の地理学的研究に持ち込むことに寄与してきた。しかし一方で、そのほとんどがアメリカ製の知的尺度の内に留まっており、近年の都市社会政策における厳罰化傾向にばかり目を向けてしまっている。そもそも政策には懲罰的なものだけではなく、多面的で懲罰性と受容性の両方を兼ね備えた政策も存在している。こうしたより的確な理解に依って考えると、近年の諸政策のもとでホームレスの地理はますます多様化していることがわかる。本稿ではこのホームレスの地理の多様性を把握するために1つの枠組みを提示し、それを前進させる。

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