大阪における合同労組の活動1972-2010 : 大阪地域合同労働組合を中心として(上)

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タイトル別名
  • オオサカ ニ オケル ゴウドウ ロウソ ノ カツドウ 1972-2010 オオサカ チイキ ゴウドウ ロウドウ クミアイ オ チュウシン ト シテ(ウエ)
  • オオサカ ニオケル ゴウドウ ロウソ ノ カツドウ 1972-2010 オオサカ チイキ ゴウドウ ロウドウ クミアイ オ チュウシン トシテ ジョウ
  • The Amalgamated Union in Osaka 1972-2010 : with a Focus on Activities of Osaka Chiiki Godo Laber Union

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抄録

本稿の目的は大阪における合同労働組合の活動を歴史的実証的に明らかにすることである。これはひとつにはコミュニティ・ユニオンの意義を歴史的に検証するためであり, もうひとつには労働運動史において合同労組が注目されるのは1950年代後半から60年代の一時期に限られるが, その後も大阪では合同労組の活動が活発におこなわれており, 研究が欠落している。また1970年代に高揚した南大阪労働運動がその後どのように継承されたのかに関する研究もほとんどなされていない。これらの労働運動史上の分断を埋めるためである。本稿では大阪地域合同労組の概要を述べた後, 分会結成の理由と消滅の理由に注目して, 分析する。これにより本労組が労働条件の改善を目指して職場の組織化を進めてきたと同時に, 結成当初より「駆け込み訴え」にも対応してきたことが判明する。なお引き続き(下)において本労組の主な争議を取り上げ, 運動の形態が変化してきたことを論じる予定である。

収録刊行物

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 117 (3), 35-61, 2017-02

    大阪市立大学経済学会

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