藤田菜々子著 : 『ミュルダールの経済学 : 福祉国家から福祉世界へ』

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タイトル別名
  • フジタ ナナコ チョ ミュルダール ノ ケイザイガク フクシ コッカ カラ フクシ セカイ エ
  • Nanako Fujita, The Economic Thought of Gunnar Myrdal : From Welfare State to Wealfare World

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抄録

I グンナー・ミュルダール(1898-1987 ; 以下, ミュルダール)は, 1974年のノーベル経済学賞受賞者である。彼がかなり名の通った経済学者であるとともにどこか無視された経済学者でもあるとする著者は, その理由をスウェーデン人であって, 当然ながらスウェーデン語をしばしば用いること, 多種多様な内容の著作をきわめて大量に残し, しかも反復を含んだ長大な作風による研究が目立つこと, 資本主義の黄金時代と母国を強く背景にもち, 一見して楽観に過ぎる経済成長論・福祉国家論を展開していること, また逆に, 低開発経済分析では悲観的な結論に傾いていること, などに求めている。……

収録刊行物

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 113 (1), 113-120, 2012-06

    大阪市立大学経済学会

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