若年者の就業形態選択と親との同居

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  • ジャクネンシャ ノ シュウギョウ ケイタイ センタク ト オヤ トノ ドウキョ
  • Young People's Choice of Working Style and Coresidence with their Parents

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Abstract

近年における非正規職に就く若年者の急増の要因として親への経済的依存がしばしばあげられる。本稿では20歳代男女に独自に実施したアンケート調査の個票を用いて, 第一に, 親との同居と非正規職の選択には相関がみられるものの, 同居以外では日常的な親からの金銭的援助をはじめ, 親の職業, 職種, 収入と子(20歳代男女)の職業との間には明確な関連性は見つけられず, 親から子への経済的援助が職業選択を決定づける主要な要因であるとは言えないことを確認した。第二に, 就業形態選択関数の推計によって, 親との同居に関する変数を外生変数とみなせば, 親との同居が若年者の非正規職への選好を強めるという説を支持する結果を得た。しかし, 操作変数法を用いて親との同居の内生性によるバイアスを除去した結果, 同居は就業形態選択に有意な影響は与えないことが示された。これは, 非正規職を選択すると親と別居し独立するのが困難となり同居する傾向が強まるという因果関係が妥当であることを示唆するものと思われる。

Journal

  • 経済学雑誌

    経済学雑誌 108 (3), 105-119, 2007-12

    大阪市立大学経済学会

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