<論考> アメリカ・インディアン都市移住計画(1952~73年)--アメリカ先住民の都市化とコロラド州デンバーにおける汎インディアン・コミュニティの形成について-- (経済学部特集号: 本多三郎教授退職記念号)
書誌事項
- タイトル別名
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- <Article> American Indian Relocation Program (1952-73): Urbanization of American Indians and the Development of Pan-Indian Community in Denver, Colorado (Special Issue of the Faculty of Economics; Studies Presented to Prof. Saburo Honda on his Retirement)
- ロンコウ アメリカ インディアン トシ イジュウ ケイカク 1952-73ネン アメリカ センジュウミン ノ トシカ ト コロラドシュウ デンバー ニオケル ハン インディアン コミュニティ ノ ケイセイ ニツイテ ケイザイ ガクブ トクシュウゴウ ホンダ サブロウ タイショク キネンゴウ
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説明
type:01 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper
2000年の国勢調査によると、現在アメリカ先住民の約7割が都市に居住している。この先住民人口の都市化は、1940年代以降に始まったものであるが、その背景には第二次世界大戦の影響と内務省インディアン局によって実施された都市移住計画がある。インディアン局が都市移住計画を実施した目的は、(1)保留地における貧困・失業問題の解決、(2)インディアンのアメリカ主流社会への同化を促進すること、であった。しかし、このインディアンの都市移住計画は、目的を果たすことなく失敗に終わった。都市へ移住したインディアンの多くは、生活状況を改善することができなかったのである。また、都市インディアンの主流社会への同化も、インディアン局が期待したような形では進まなかった。そこで本論考では、まず都市移住計画の内容を考察し、その成果を検討する。次に、都市における汎インディアン・コミュニティの形成について、コロラド州デンバーのコミュニティを事例として挙げ、都市インディアンの生活の実態を浮き彫りにする。
収録刊行物
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- 大阪経大論集
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大阪経大論集 61 (2), 205-227, 2010-07-15
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202463104768
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- NII書誌ID
- AN00028448
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- ISSN
- 04747909
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB