ヤムイモ,タロイモ,およびキャッサバの澱粉について
書誌事項
- タイトル別名
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- Starches from Yam, Taro, and Cassava
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説明
熱帯の代表的ないも類であるヤムイモ(グアム島産;野生種,栽培種),タロイモ(オアフ島産;水田,畑地),およびキャッサバ(ジャワ島産;苦味種,甘味種)から,同一方法で澱粉を調製した。これらの各澱粉につき,粒の形状,X線回折図形,ヨウ素呈色,膨潤力,溶解度,アミログラム,その他について測定し,それぞれの特性を比較した。3種のいもの間には明確な相違点がみられたが,同一種のいもでは品種間の差は小さかった。ヤムイモの澱粉は小形(平均2-3μm)で,X線回折図形は他の2者と異なりB型であった。アミロース含量が低く(平均9%)その鎖長も短いように思われた。また,糊化に際してはきわめて大きく膨潤するが,こわれにくい澱粉であることなどがわかった。タロイモ澱粉はヤムイモ澱粉と同様の小粒で,収率が最も高く(約30%)白度も高い。澱粉の性質はヤムイモ澱粉とキャッサバ澱粉のほぼ中間に位置した。キャッサバ澱粉は,3者のうちでは最も大形で糊化しやすく,やわらかい粒構造をもっていることが示唆された。
収録刊行物
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- 南海研紀要
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南海研紀要 6 (1), 1-10, 1985-10-31
鹿児島大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202537108992
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- NII論文ID
- 120005197012
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- NII書誌ID
- AN00181784
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- HANDLE
- 10232/15657
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- ISSN
- 03895351
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles