ルソーの自然思想と18世紀オペラ

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  • Rousseau's Idea of Nature and the 18th Century Opera
  • ルソー ノ シゼン シソウ ト 18セイキ オペラ

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18世紀オペラには,ルソーの自然思想を反映して,宮廷の虚飾を批判し,素朴な田園生活を 讃えるものが少なくない。本稿は,ルソーの自然思想が18世紀オペラに与えた影響を検証した ものである。まず,彼の自然思想の本質を主著の「人間不平等起源論」と「エミール」に探り, 和声を排し旋律を重視するそのユニークな音楽論が,彼の自然思想の音楽的適用であることを 確認し,その思想を具体化したオペラ(村の占師)を検討した。次に,彼の田園讃美のオペラ が,フアヴァ-ルを中心とするオペラ・コミックを経て, ドイツのジングシュピールに波及す る経緯を明らかにした。

弘前大学教育学部紀要. 68, 1992, p.47-57

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