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  • Reading Ryunosuke Akutagwa's "Kumonoito"
  • アクタガワ リュウノスケ クモ ノ イト オ ヨム

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説明

講義での学生の反応や小中学校の児童生徒の読書感想文、多くの先行研究を見るかぎり、「蜘蛛の糸」という小説は、因果応報の物語としては読まれていない。作中にいくつかの強い反発を誘う要素があり、読者が釈迦を批判しつつ犍陀多を免罪しようと試みるためである。拙稿では、そのような読者の反応について、本文を丁寧に読み解くことを通して再考するとともに、「蜘蛛の糸」の小説としての可能性を論じた。

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